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6/5_まごころと叡智の杜 明治神宮~五感で感じる森と水の呼吸~花菖蒲編

 

1月のツアーに引き続き、花菖蒲が咲き誇る明治神宮へ行ってきました。

明治天皇と昭憲皇太后をお祀りする明治神宮。その境内にある「明治神宮御苑」は、明治天皇が身体の弱い皇太后さまのために、様々なアイデアを駆使して作られた愛溢れる庭園です。初夏の見どころは何と言っても、一面に広がる花菖蒲。どんな景色を見ることができるのでしょうか・・・。

ツアーは「一の鳥居」への集合。出発前には石川ナビゲーターによるウォーミングアップ。しっかりと体をほぐしたあと、いよいよウォーキングスタートです。

まずは、上まで登れば江戸城までも見渡せる『大きなもみの木』。ここには代々、大きな木があったそうです。今は二代目の木になってしまいましたが、『よよぎ』という地名の由来にもなる程、大きく有名な木だったそうです。

俗世と聖域の境界線である新橋(しんきょう)を越え、聖域にお邪魔します。

参道の左右には、全国から奉納された酒樽や、明治天皇がお好きだったワインの樽がきれいに並んでいます。外国人の方にも撮影ポイントとして有名です。

台湾檜で作られた二の鳥居のあたりの森は、常緑広葉樹が中心となり構成されています。(右の写真:最も高い層を覆う中心的な木となるスダジイ。非常に頑丈で高い密度で生い茂るアラカシ、シラカシ。防臭効果があるクスノキなど。) 

最も縁起の良い末広がりの八十八度に参道が曲がっているのもこの参道の特徴です。

昭憲皇太后にゆかりの深い明治神宮御苑に入っていきます。お身体の弱かった皇太后がなるべく歩く距離が増えるようにと、曲がりくねった道を作ったり、釣りがお好きだった皇太后のためにたくさんの種類の生きものを池に放したりと明治天皇が色々な工夫をなさった場所で、日本庭園に西洋の芝生を取り入れた設計にもなっているそうです。

南池(なんち)の奥に佇む「清正井(きよまさのいど)」は、パワースポットとしても有名な場所です。左の写真:今年1月に撮影したものです。雨が少なかった影響で水の勢いがなく、森の木々が水不足にならないか心配になりました。右の写真:6月12日に撮影した井戸の様子です。命の水がこんこんと湧き出ており、ホッとしました。井戸水に実際に触れてみると、なんて心地よいのでしょうか。湧き水なので年間を通して水温が約15度に保たれているとのこと。ほんのりと温かく感じられました。

ひと目でわかる、井戸水の勢いの違い。ここはまさに、大自然の生命力と『生きている森の姿』を証明してくれる場所です。

池の先を少し歩くと、お待ちかねの菖蒲田が目の前に広がります。全国から集まった花菖蒲は、なんと150種・1500株。色とりどりの花々が見事に咲き誇り、素晴らしい絶景を作り出していました。

花菖蒲と美の競演です!

南池には睡蓮もきれいに咲いていました。

南池を後にして、本殿へ。

戦時下に空襲を受けた時でも、ここだけは燃えなかったと言われる貴重な南神門。

門に飾られているハートマークは「猪目(いのめ)」と呼ばれる古来の文様で、イノシシの目をモチーフにしています。火除けや魔除けの縁起物として、特に本殿へ続く南神門の扉や屋根に多く配置されています。

二対の楠は、縁結び、夫婦円満を象徴する御神木となっています。

夫婦楠(めおとくす)

本殿で参拝をすませ、なかなか足を踏み入れることがない北池へ。大きな木が茂る参道を森の息遣いに耳を澄ませながら歩きます。

西参道や北参道で見られる、うっそうとした森の中でタコのように大きく枝を伸ばした楠の総称『タコ足』。その大胆な枝ぶりは、自然の中で何も邪魔されずに伸び伸びと成長できた証。がんばって生きている楠に感動します。

 

タコ足の楠(2026年1月撮影)

大きな欅のパワーをいただきながら、石川ナビゲーターによるスタンディングピラティス。暑くもなく寒くもないちょうどいい気候の中、たまには外でのレッスンもいいですね。

左の写真:1月の北池。水が全然ありません。右の写真:6月12日の北池。水がありました。

北池の『亀の石』。亀のように見える石を触りながら右回りに歩くと、健康長寿に恵まれるというパワースポットです。

明治天皇の所持品が収められている宝物殿。コンクリートで作られていながらも壁や高床式のつくりは奈良の正倉院の校倉造りを真似て造られたそうです。

クラウンシャイネス(Crown Shyness)『遠慮がちな空間』とは、森林で木々の樹冠(クラウン)同士が触れ合わず、隙間ができる現象で、「樹冠の譲り合い」とも呼ばれます。風による枝の損傷を防いだり、光や水分の競合を避けるための適応行動と考えられており、樹種間の共存や病害虫の伝播防止にも役立つとされています。これは、同じ生育速度であるからこそできることだそうです。

樹を見上げ、高い木の先端の葉を映した写真。空に川を描くように、それぞれの木がお互いを気遣い、程良い距離を保っています。光や水をシェアするための譲り合い。樹々は私たちに大切なことを教えてくれます。

朝から杜の中を歩き、ほどよく疲れた体にちょうどいい休憩場所。昼食はレストラン「よよぎ」で昼食をいただきました。

 

<参加された方の感想>

・とても、良かったです。
・爽やかな空気を感じながら満開の花菖蒲を愛でる最高の時間を過ごせました。明日からまた頑張れます。
・説明あり、体操あり等、花菖蒲あり、緑の木々も美しく、大満足のツアーでした
・普段の日常生活と違って、森の新鮮な、空気、木々の静かな、囁き、貴重な、体験をしました。ありがとうございました。
・経験する事は、大事な事と、痛感しました。
・今後も自然に目を向けて心豊かに過ごしたいと思います。
・日々、体力を、維持して、又参加できることを、楽しみに、しています。

 

明治神宮の杜に魅せられて企画した、このウォーキングシリーズ。

初回ツアー後、その成り立ちを綴った本を読み、計画の壮大さに圧倒されています。さらに1月からこの杜を観察する中で、人がもたらした水不足という現実を身をもって知ることにもなりました。

先人たちのまごころと情熱によって守られてきたこの森を、次の世代につなぐために、いま私たちにできることは何か。まさに「森と水」の尊さを肌で感じ、未来へ想いを馳せる特別な時間となりました。

明治神宮の探究はこれからも続きます。

またのご参加を心よりお待ちしております。

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