
木々の新緑が眩しい5月19日(火)、春の「大宮盆栽村」から「大宮公園」、そして「武蔵一宮 氷川神社」へと続く道のりを歩いてきました。
思い返せば、第1回目のツアーは朝から大雪に見舞われた3月10日(火)のこと。あれから約2ヶ月の月日が流れ、季節はすっかり移り変わりました。
あの雪の日を耐え忍んだ盆栽たちが、今どんな美しい姿を見せてくれているのか。わくわくしながらのスタートです。
『さいたま市大宮盆栽美術館』の最寄り駅である「土呂(とろ)駅」に降り立つと、盆栽をイメージした大きなモニュメント風の植え込み(前庭盆栽)が私たちを出迎えてくれます。
そこには3本の赤松(アカマツ)が堂々とそびえ立ち、足元には風情ある景石(けいせき)などが巧みに配置されています。まるで駅前に巨大な盆栽が現れたかのように見立てられたその姿は、隅々まで美しく剪定・整備されており、これから始まる盆栽巡りへの期待感をいっそう高めてくれました。

徒歩約7分で、『さいたま市大宮盆栽美術館』に到着します。(庭園全景)

(館内は写真撮影が禁止されておりますため写真はございません。)
盆栽(BONSAI)は、大自然の中で力強く生きる巨木の姿を小さな鉢の中に凝縮したもの(縮小版)として捉え、その壮大な景色を想像しながら鑑賞するものだそうです。
盆栽の鑑賞は、まず正面にまっすぐ立ち、全体を眺めることから始まります。続いて、盆栽と同じ高さで眺め、最後は大自然の巨木を下から見上げるように仰ぎ見ます。それはまさに、身体を使って盆栽と深く対話をするような時間です。
■鑑賞のポイント
根の張り方:土をしっかりと掴んでいるか、どのように広がっているか
幹の立ち上がり:根元から最初の枝までの太さや、木の肌の艶
枝ぶり:幹から伸びる枝全体のバランス
葉:生き生きとした色づきや光沢
ジン・シャリ:長い歳月を経て枯れてなお、美しく残る枝や幹の姿
こうした盆栽の姿は、人間の外見や生き様を見つめることにも重なります。盆栽と向き合う時間は、「自分は今、力強く大地に立ち、しっかりと生きているだろうか」と、自らを振り返るきっかけとなるでしょう。
盆栽の観賞の仕方

写真撮影が許可されている屋外では、大切な盆栽に傘や荷物を当てないように注意しながら歩きます。
推定樹齢1,000年の蝦夷松(えぞまつ)や、800年の真柏(しんぱく)。ここでは、100歳の盆栽すら「若手」に見えてしまうほどの、気の遠くなるような時間が流れています。盆栽たちは長い歳月を生き抜き、まさに歴史の証人として、この世界の移り変わりを見つめ続けてきたのです。
3月に撮影した写真と5月の写真を並べて見比べてみると、その変化に心を打たれます。厳しい寒さを乗り越え、春の訪れとともに青々とした葉を見事につけたその姿は、力強い生命力に満ち溢れています。
左の写真:3月12日撮影 右の写真:5月19日撮影
新緑がまぶしい5月。そこで、一つひとつの盆栽に自然の光を当て、水をあげる日々の手入れが、どれほど大変な作業であるかを深く実感しました。美しい姿の裏には、毎日の地道な積み重ねがあるのだと知りました。
写真の中央に鎮座するのは、まるで龍が舞い踊っているかのような見事な盆栽。その迫力ある姿が池の水面に映り込む様子は、今にもその龍が生き生きと動き出しそうな錯覚を覚えるほどでした。


盆栽園を後にして、大宮盆栽村の散策へ。
ここは防犯の観点から写真撮影が禁止されており、静かで厳かな空気が流れています。立ち寄らせていただいた「清香園(せいこうえん)」さんは、手頃なサイズの小さな盆栽や、お手入れの道具などを販売されている園でした。初心者向けの盆栽教室も開催されているそうなので、興味を持たれた方はぜひ一度足を運んでみてください。
盆栽村を後にして、緑豊かな大宮公園へ。
広々とした公園の中を歩きながら、鈴木ナビゲーターによる姿勢改善プログラムを体験。お腹の奥にある「丹田(たんでん)」を意識して歩くことで、体の軸がすっと整い、普段とは違うカラダの使い方を実感することができました。

午前の部を終えたあとは、「大村庵」さんで天麩羅御膳の昼食をいただきました。
お腹を満たした午後の部は、2500年もの歴史を紡ぐ氷川神社へ。
昭和の大造営の際に建てられた楼門(ろうもん)は、京都の賀茂別雷神社(上賀茂神社)や賀茂御祖神社(下鴨神社)の楼門を模して造られたそうで、まさに氷川神社を象徴する風格ある建物でした。


以前は禁足地だった『蛇の池』。湧水が流れ、現在も清水が神池に注いでいます。
三の鳥居をくぐり、日本一の長さを誇る参道へ。
明治元年に鎮守勅祭(ちんじゅちょくさい)の社とする勅書が出され、明治天皇が行幸された歴史ある場所です。参道沿いには、当時の様子を描いた『氷川神社行幸絵巻』のレプリカパネルが展示されていました。
ガイドさんの丁寧な説明を聞くうちに、氷川神社が天皇家、そして日本という国において、どれほど重要な役割を果たしてきたかを深く実感します。「だからこそ、ここが武蔵一宮(むさしいちのみや)なのだ」と、強く得心がいきました。
『大いなる宮』からその名がついた、大宮。
遥かなる時を刻み続けてきた神社、盆栽を大切に守り続ける、住む人々の『誇り』が随所に感じられる、春の大宮。
歩を進めるたびに新たな奥深さに出会える、気品に満ちた街でした。
ご参加いただきまして、ありがとうございました。
<参加された方の感想~一部抜粋~>
・新緑の美しさに癒されてました。
ゆっくり歩くことで、気持ちも体も楽になりました。
・少人数だったので、みなさんと話もできて楽しかったです。
・盆栽も氷川神社も歩く姿勢も発見だらけでした。
・ツアーのなかで姿勢のコーチもしていただき新鮮でした。
・歩く姿勢については、常に意識していこうと思います。













